「食える大人」になるために実行すべきこと
皆さんこんにちは。
NBC釜田です。
今日は、とある書籍に共感したので、その話を・・・。
早くもタイトル回収なのですが、
私の就職時代は、ただ汗をかけ!的な熱血要素の考えが職業選択に大きく影響して、
「食える仕事」=調理人や美容師のような、身体的なものを動かしてできる仕事、という感覚が多かったように思います。
本書は、将来「食える」ために今の子どもに求められる「考え方・思考」は何か、
そのために今を生きる大人は何を用意すべきか、という「考え方」の変革の話です。
本題は「子どもと親」という関係で展開していきますが、
読み進めるうち、会社の経営者と社員の関係性でも同様の効果があると感じました。
是非経営者の方は、自社社員の方との関わりも浮かべながら読み進めてみてください。
書籍 「勉強しなさい」より「一緒にゲームしない?」
著者 岩田拓真氏
要約すると以下のような内容です。
①今の日本の教育は「探究学習」へシフトしている。
②探究心を高めるためには「学びをゲーム化」することが有効である。
③探究とはスキルではなく、生き方
私が今回、特に共感を持った部分を、以下の3点、お伝えします!
①学びにおけるアウトプットの価値
②試行錯誤させてあげる大切さ
③探求が「強制」になってはいけない
以下に、個別解説をします。
①学びにおけるアウトプットの価値
学びは「インプットとアウトプットの繰り返し」であり、知って終わりではなく、得た知識を活用してアウトプットすることにより価値創造をするのが仕事です。しかし、日本はこれまでインプット偏重の教育がメインでしたので、教育を学ぶ側から社会に出た時に大きいギャップが生まれていたのも事実でした。
また同時に、一生懸命学んだ知識も、活用するときには古い情報になっていることも多くあります。変化の激しい時代を生きるためには、インプットとアウトプットを繰り返しながら学び、時代に沿って適切に対応していくことが重要です。
②試行錯誤させてあげる大切さ
①のアウトプットの芽をつぶさず伸ばすためには、「やりたい」をとことんやらせてあげることです。とはいえ最初からできる子どもはいませんので、困ったらヒントを与える・きっかけを提示するなどのサポートは必要だと思います。重要なのは、どんなアウトプットでも否定しない姿勢を持つことです。極端ですが、どんなことをしてもいい文化や環境を作って上げること。すれば正しい答えはないんだなと認識し、アウトプット(自分の個性)をすることにポジティブ(自主的・積極的)になれるようです。また探求する子どもは、その行動そのものが自主的なので、「何のために受験をするか」がクリアになりやすいので、受験勉強の集中と成長スピードが早いようです。
③探求が「強制」になってはいけない
筆者が経営しているスクールの探究学習でも、
実は保護者が探究「させよう」としているケースがよくあり、しかも多くは、保護者自身が強制していることを自覚していません。いくら好きなことができる環境でも、それ自体を強制していては本末転倒と言えます。少なくとも保護者だけで決めるのではなく、子どもとの対話は必須でしょう。
また探究すること自体は、主体的に楽しんで学ぶという「姿勢」そのもので、自分なりの進路や価値観、興味・関心の軸がはっきりしている子どもたちが多いです。
「何かあっても自分で何とかできるだろう」という自己効力感を持つ子どもが多く、多少のことでへこたれることも少ないそうです。そういったマインドセットも、変化の激しい時代でも柔軟に生き残っていくためには必要ですね。
私が最近関わらせていただいている会社様にも、
・自社は発信力について課題がある。
・自ら会社の課題を考えてくる人財が少ない。
・何でも否定されるので、会社に意見が言いづらい。
というような声が、経営側・社員側からも聞かれてきます。
経営者の方にとっても、
社員の方が、会社を動かそうと立場以上の働きかけをすることほど、
心強いことはないと思います。
しかし、これまでの慣習や考え方が邪魔をして、うまく推進できないケースもよくあります。
固執した考え方が、業態転換や事業承継に危険因子となることもなりえます。
われわれも経営者の方と伴奏しながら、これらの風土醸成をご支援を通じて行っています。
是非声掛けいただけたらと思います。
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