VUCAから学ぶ経営。危機管理に備えよ。

猛威を振るっているコロナウィルスは、陽性者の数は減りつつあるものの

終息の目途が経っておらず、経済や企業業績に与える影響が非常に深刻なものとなっています。

8月17日の報道によると、

「内閣府が発表した今年4月から6月までのGDPは、年率に換算してマイナス27.8%。リーマンショック後の20091月から3月に記録した年率マイナス17.8%を超えて最大の落ち込みとなっている。」

 

また、8月18日の報道によると

「東証1部に上場する3月期企業の2020年4~6月期決算がほぼ出そろった。

3割超に当たる429社で赤字。新型コロナウイルス感染拡大で経済活動にブレーキがかかり、幅広い業種で収益が落ち込んでいる」。

 

これから秋・冬と寒い時期を迎えていく中でインフルエンザが流行する時期とも重なります。

同時に、コロナウイルス自体の陽性者の数が増えてくることが心配され、

経済への影響が長引けば長引くほど、体力のない中小企業の倒産が増えてくることも心配されます。

 

私は経営者向けの勉強会の中で、コロナウィルスの話をする際に、

VUCA」という言葉を使い、今後の会社経営への警鐘を鳴らしています。

 

皆さんは、「VUCA」という言葉をご存じでしょうか。

多くの皆さんは、耳慣れない言葉だと思います。

 

VUCA」とは

Volatility(変動性)

Uncertainty(不確実性)

Complexity(複雑性)

Ambiguity(曖昧性)

の頭文字を取った言葉です。

 

その意味を要約すると、ビジネスを取り巻く環境が目まぐるしく変化し、

先の予測が困難な現在の社会を表します。

 

今回のコロナウィルスもその一つにすぎません。

 

例えば「自然災害」。

過去例を見ない異常気象ともいえる自然災害が数多く起こっています。

たとえば先日も九州に上陸した台風10号は、史上最大規模ともいわれ、記憶に新しいと思います。

地震の多い日本では、地震のリスクも心配されます。

この先、いつ、どこで、どのような自然災害をもたらすのか、誰も正確には予想することができず、一たび発生することで会社、経済への影響は甚大です。

 

SNSもその一つといえます。

たとえば、一人のアルバイト従業員の悪ふざけ投稿が、瞬く間にSNSを駆け回り、炎上する。

これによりお客様離れが起きたり、会社のブランド(商品)に傷が付く。

店舗の閉鎖に発展する事すらあります。

SNSは、一昔前には考えられなかったような、予想外ともいえる経営リスクに発展することもありえるのです。

 

いま私たちがビジネスをしている現代は、予測不能な急激な変化。

リスクが常に直面しうる時代だと考えたほうが良いでしょう。

そして、その変化に対応しなければならないのが経営なのです。

コロナウィルスもその一つの事象に過ぎません。

未だウィルスが収まらない中で、考えたくはありませんが、

突然、経営には大きなマイナスの影響をもたらすものが降りかかってきても、おかしくはありません。

 

有事に備えた経営が、より求められる時代が現代です。

こうした有事に備えるためには、まさに資金が必要です。

いまこそ、資金を中心に経営を行い、しっかり資金を残し、増やす経営を実践する。

 

皆さんの会社に、風が吹いても雨が降っても倒れない経営を実践していただきたいと思います。

 

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