RPAの罠

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NBC資金を増やすコンサルティングの杉浦です。

 

昨今のRPAは、様々な業務を自動化し、人の作業時間を削減しています。しかし、RPAの運用が途中で終了するケースが発生しています。何故、途中で運用が終了してしまうのか、今回はRPA導入前に事前に知っておくべきRPAの罠についてご紹介します。

 

まず、RPAの概要を簡単にご紹介します。RPAとは、ロボティック・プロセス・オートメーションの略称になります。人間がPCを使用して実施する定期作業(データ入力・転記・集計)を自動化し、人の作業時間の削減を図るツールです。RPAのツールは、多種多様にあります。右図はITreviewに登録されているRPAのツールです。

https://www.itreview.jp/categories/rpa

 

多種多様なRPAツールがある中で私が活用しているRPAツールは、Microsoft社によって提供されているPower Automateです。Power Automateは、無料で使用することが可能で、現存のRPAの中で最も費用対効果が高いツールとなっています。機能的には、Microsoftの他製品との連動やデスクトップレコーディング等があります。

 

では、RPAの問題点について具体的に説明します。

<問題1.自動化対象のツールの仕様変更>

例えば、Webページを自動でスクレイピング(データ抽出)するロボットを作成した場合、抽出元の形式が変更されると、ロボットが動作しません。その場合は、ロボットのシナリオ(シナリオとは、ロボットに実行してもらう処理の流れを可視化したもの)を部分的に修正が必要です。

 

<問題2.作成したロボットを別のPCに移す>

Power Automateでは、作成したロボットを共有することができます。しかし多くの場合、変数の変更や画像の再設定が必要になります。そのため共有された側では、ロボットが動作するのかについて検証が必要です。また、エラーが全く発生しない状態も少ないため、エラー発生時に自分で修正できるようにロボットのシナリオの中身について理解しておくことが重要です。

 

<問題3.通信エラー発生>

Power Automateは、クラウドに各ロボットを保管しています。そのため、Microsoftで通信エラーが発生するとロボットを動作することができません。また、自動化対象のツールの通信エラーもロボットに影響を及ぼします。このことから、通信エラーが発生すると業務が滞る可能性があります。

 

RPAを長期的に運用するには、常にロボットを修正することができるだけの知識が必要です。また、通信エラーに弱いため、業務が滞るリスクを考慮した上で運用していくことが重要です。これらを前提として考えつつ、作業を効率化できる方法を考えてはいかがでしょうか?