「はたらく」ことの報酬とは?
みなさんこんにちは。資金コンサルの細川です。ようやく涼しくなりはじめ、秋の気配を感じつつあるこの頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
今年もあと3か月程を残すだけになりました。年初に抱負を掲げて様々なことに挑戦されているとは思いますが、皆さんはどのような面で「成長」できたでしょうか。
そこで本日は、働くことにより得られる「成長」と「報酬」について考えてみたいと思います。
「はたらく」ことによる成長
そもそもですが、なぜ人は働くのでしょうか。これは一般的には「傍楽」と言われるように、自分以外の人を楽にするためです。また「はたらいた」結果、例えば「業務の内容に詳しくなる」「昇給する」「取引先に頼りにされる」などの、自分自身の様々な「成長」にもつながります。つまり自分自身が成長することにより、「仕事」「お金」「心」の3つの報酬が得られるのです。ではそれぞれの報酬について考察してみましょう。
3つの報酬
まず、「仕事の報酬」は、自分の本分を果たすこと、例えば技能を磨きできること(CAN)を増やし、仲間を支えることで得られます。具体的な報酬としては、より大きな責任や権限、仕事を支えてくれる仲間などがあります。結果、より多くの人に良い影響を与えられる好循環が期待できますが、一方で仕事そのものが陳腐化したり需要が無くなったりすることや、他人と競争する可能性があることに留意が必要です。そういう訳で、常に能力開発に努め相手の要望をよく聞き、時には他人と協力することも必要になります。
次に「お金の報酬」は、自分がやるべきこと(MUST)に取り組み、数値に基づき客観的に考え勉強し判断することで得られます。具体的な報酬としては、商品やサービスの対価として得られる給与などになります。結果、生活に余裕が持ててお金を使ってできることや助けられる人が増えますが、一方で仕事の報酬と同様に、業績が悪くなったり失業したりして収入源を失う可能性もあります。これに備えるためには、貯蓄をしたり収入源を複数持ったりすることなどがあります。
そして「心の報酬」は、生かされていることややりたいこと(WILL)に取り組めることが有難いことに気づき、謙虚になることで得られます。つまり、はたらくことを通じて得られる感謝の気持ちが報酬となり、心をより豊かにしてくれます。但し、心の報酬が仕事の報酬やお金の報酬と決定的に異なるのは、自分自身で決められてコントロールできるものであるため、誰にも奪われたり失ったりせず、際限がないものである点です。
3つの報酬のバランスが崩れると
これら3つの報酬は、どれか一つだけで十分というわけではなく、それぞれのバランスも大切です。
例えば仕事の報酬に偏重してしまうと、収入が少なすぎて食べていけなくなったり(やりがい搾取)、忙しすぎて心の余裕がなくなったり(自分のことで手一杯)します。
またお金の報酬に偏重してしまうと、即戦力が求められスキルやノウハウを磨く機会が乏しくなったり(成長を期待されない)、目に見えないものを軽視するようになったり(自己中心的になる)します。
そして心の報酬に偏重してしまうと、価値観が偏ってしまったり(お金儲けは汚い)、能力の限界に達してしまったり(現状に満足する)します。
いかがだったでしょうか。「仕事」「お金」「心」の3つの視点から、普段の自分自身の「はたらき」がどのような意味を持ち、何を得られるのか、今一度振り返ってみましょう。そうすれば、毎日成長を感じられより充実した日々が送れるようになるはずです。
以上、細川でした。