金持ち社長には「話を聞いてもらう相手」がいる

NBC資金を増やすコンサルティング株式会社 戸田です。

当ブログをお読みいただきありがとうございます。

 

長年、経営コンサルタントとして現場に立っていると、金持ち社長の共通点として「話を聞いてもらう相手」が近くにいるケースが多いように感じます。

 

話を聞いてもらう相手は社長の右腕の幹部の場合もあれば、配偶者であったり、経営コンサルタントであったりします。

 

そして、いずれも相談に乗ってもらうというよりは、自分の考えを聞いてもらうことを大切にしているようです。

 

では、なぜ金持ち社長は自分の話を聞いてもらう事を大切にしているのでしょうか。

「話を聞いてもらう効果」について考えてみましょう。

 

 

話を聞いてもらう効果               

 

好きな異性にアプローチする場面や営業マンとして商談に臨む場面のテクニックとして、「相手の話を聞く=傾聴力」が大切だと言われますが、いつの間に自分の話ばかりしてしまい、失敗してしまった経験はないでしょうか?

 

今回は、「相手の話を聞く」という視点から効果を理解するのではなく、「自分が話を聞いてもらう」立場から効果を考えてみたいと思います。

 

例えば、ある出来事に対して不安を抱いているとします。

自分だけでは解決できるか不安だったり、自分では解決する自信が無かったり、起こってもいない結果を妄想し、不安に押しつぶされそうになっていることでしょう。

 

それが原因で眠れなくなったり、食事をしていても、楽しい事をしていても、その不安が頭を駆け巡り、まさに寝ても覚めても不安に囚われてしまいます。

 

そのような時に、もし話を聞いてもらえる相手がいたら、「実はこういう部分が不安なんだよね」とか「こういう解決策を考えているんだよ」と話すことで、気持ちが軽くなるのではないでしょうか。

 

その他にも誰かに話している事で、自分の考え方の矛盾に気付いたり、事実を正しく認識できていない事に気づくかもしれません。

 

相手から的確なアドバイスを受けなくとも、誰かに話を聞いてもらうという行為が自分のストレスの解消や思考の整理に繋がるのです。

 

皆さんの近くには「話を聞いてもらう相手」はいますか?

 

良い相談相手とは               

 

では、どんな人に相談すれば良いのかというと、それはじっくりと話を聞いてくれる人が望ましいでしょう。

 

相談というと相手の意見を求めがちですが、基本的には、大半の事は自分で答えを持っていることが多いと思います。

 

いろんな話を聞いてもらう事で、自分の考えが整理されるので、具体的なアドバイスが無くとも答えに辿り着けることもあります。

 

なので、以下のような相談相手を見つけましょう。

 

    話を丁寧に聞いてくれる

    あなたの考えを否定せず、ありのまま受け止めてくれる

    あなたの考えを尊重してくれる

    勇気を与えてくれる

    客観的なアドバイスをくれる

    いつもと変わらない接し方で見守ってくれる

 

相談とは、何か意見を求める事ではなく、問題解決に向かって、自分の悩みを理解してほしいという共感を求める一面もあります。

 

話を聞いてくれる相手を見極めることも金持ち社長への近道かもしれませんね。

 

人を育てる時は、まずは話を聞くことから              

 

話を聞いてもらう効果を理解すると人材育成の方法も変わってきます。

 

金持ち社長の会社には優秀な人材が揃っています。

社長が指示しなくとも主体的に行動し、会社に貢献したり、社長が見ていない場面でも社長の期待を上回る成果を出し続ける人材ばかりです。

 

一方、貧乏社長の会社は、社長の言ったことを聞かずに好き勝手な行動をしたり、社長の期待を上回ることがありません。

 

では、金持ち社長はどのように人材を育成したり、マネジメントしているかというと、それはズバリ「相手の話を聞くこと」を大切にしています。

 

どうしても、人材育成の場面では「○○のやり方はこういう方法でやってください」、「このやり方は間違っているから直してください」、「会社の考えはこういう考え方です」と相手に伝えるという事に終始してしまいがちです。

 

もちろん、社長の考えや会社の考えを伝えて理解させる事は大切ですが、大前提にその人の考え方は聞いていますか?

 

もし聞いてもいないのに、「こうしなければいけない」、「こうしなさい」と伝えているのであれば、きっと相手はそんな事分かっているよと否定的な感情が生まれてしまいます。

しかし、相手の話を聞くところから始めると、その人の理解度や考え方が分かり、もし社長や会社の考え方とズレが無いのであれば、「あなたの考えているやり方で問題ないですよ」、「その方法で合っているよ」と肯定しながら仕事に臨んでもらうことができます。

 

「話を聞いてもらう」効果を上手く活用して、相手に気付きを導くことが大切です。

 

積極的に話をしよう               

 

経営者は孤独な商売だと形容されることがありますが、管理者だって、新人社員だって、誰もが孤独を感じることが少なからずあると思います。

 

だからこそ、自分から積極的に話をすることで、自分の気持ちの整理やストレス解消に繋がります。

 

良き相談相手(話し相手)を見つけて、前向きに取り組める環境を作っていきましょう。

 

戸田