ERPの導入を考える社長様へ
いつも本ブログを閲覧頂きありがとうございます。
NBC資金を増やすコンサルティング株式会社の杉浦です。
近年、デジタル化を考えられる会社様も多くなりました。一つ一つのシステム(販売管理システムや電子請求書システム等)の需要が高まっていますが、ERP(Enterprise Resource Planning)の需要も高まっています。そのため、本日はERPのメリットやデメリットをお伝えしつつ、中小企業にとって必要なのかについて整理していきます。
□ERPとは
「ERPパッケージとは、一般的に財務/会計、人事/給与、予算管理、販売管理、
生産管理
、在庫管理といった企業の基幹業務システム、またはその集合体のシステムのことと呼ばれます。また、「ERPパッケージ」と呼ばれることもあります。」参照:ITreview(https://www.itreview.jp/categories/erp-package#category-description)
上記でもあるようにERPとは、基幹業務システムのことを指します。会社全体(営業部、業務部、経理部)でそのシステムを使い、情報を一括で管理することが特徴です。勿論部分的に活用するシステムが生まれることもありますが、会計データに関係する情報はこのシステムを元にデータを入力、加工、集約することになります。
ERPを導入した場合、受けるメリットとデメリットを記載致します。
メリット
・情報の集約、見える化
・業務プロセスの効率化
デメリット
・カスタマイズの難しさ
・業務プロセスの変更(Fit to Standard)によるユーザーへの負担
勿論、ERPの導入を全体でできない、例えば一部は別のシステムを実行するみたいなことが発生する場合、上記のメリットも無くなる可能性があります。
ERPの良さが生まれる仕組みで実装することが重要です。
□中小企業が導入する場合
私自身、中小中堅企業の会社様をいくつかご支援してきましたが、よく社長からこんなことを言われました。
・自社の業務は特徴的で、それに合わせたシステムにカスタマイズしている。
・ある部署に業務が集中しており、属人的である。
・システムにお金をかけるのであれば、課題全てを解決できるものを入れたい。
上記のような状態では、ERPを導入しようとしても上手くいきません。ではこれと違い全てオリジナルの基幹システムを開発する場合、以下のようなことが考えられます。
スクラッチ開発のメリット・デメリット
メリット
・独自性の高いシステムを開発することができる。
・ユーザーから要望を出すことができる。
デメリット
・システム開発金額が高額になる
・システムを完成させるのに時間がかかる。
・仕様決定をしなければならないため、社員の方の業務負荷が高くなる。
ERPパッケージとスクラッチ開発を対比して説明しましたが、私の所感としてはERPパッケージ導入の方が金銭的コストや労力を考えても良いかと思います。その中で自社の業務をどのように合わせるのか(Fit to Standard)を検討することが重要なのではないでしょうか?
□最後に
経済産業省のDXレポートでもレガシーシステムという言葉が出たとおり、古くから使っているシステムを変えなければいけない時期がどの会社でも到来します。そこで古くからやっている通りにするのか、新しいシステムに業務を合わせるのかで会社の生産性も変わってしまいます。
是非、何のために業務をしているのかを明らかにして頂き、必要なシステムを調査・導入下さい。
杉浦