勝負と挑戦のアドレナリンが出ない人生なんて、つまらない。

私が高校生だった頃、Jリーグが開幕しました。

当時の人気は凄まじく、チケットはまったく手に入りませんでした。

あれから30年が経ち、スター選手だった三浦知良選手は、58歳になった今もなお現役でプレーしています。

年齢を重ねるほど、体力やパフォーマンスの維持は難しくなるものです。

それにもかかわらず、40歳近く年の離れた若手選手と同じフィールドで戦っているという事実は、にわかに信じがたいものです。

現役を続けるための努力は、並大抵のことではありません。

そのため、契約更改の時期になると、毎年のようにさまざまな声が上がります。

「引き際を考えた方がいい。」
「戦力的に不要。」
「相手がカズだと気を遣う。」
「集客でチームに貢献している。」

意見は実にさまざまです。

しかし、チームが三浦選手に期待するのは、スポンサー収入や集客、グッズ販売などの商業的価値だけではありません。

三浦選手は練習のランニングで先頭を走り、トレーニングや体のケアも入念に行っています。

生活のすべてをサッカーに捧げる姿勢は、若手選手にとって良い手本となっています。

レギュラーとして活躍することだけが、チームへの貢献価値ではありません。

結果がすべてのプロスポーツの世界であっても、それだけでは語れないのです。

これは企業経営にも通じる話です

花形部署で成果を出すメンバーはもちろん重要ですが、目立たないところで支えるメンバーも欠かせません。

経営者には、そうした価値を見逃さない目が求められます。

日経新聞に掲載された三浦選手のコラムより

三浦選手の言葉には、心を打たれました。

「打ちのめされるたびにはい上がっていくしかない。」

「サッカーは何回成功するかじゃない。
何回、はい上がれるかだ。」

「降格も挫折も、ない方がいいに決まっているけれど、
そのたびにまた勝負を挑む。
はい上がり、つまずき、またはい上がって。
喜びと悲しみ、起伏ある生を、好んで選ぶかのように。
だから熱くなれるのかもしれない。」

「勝負と挑戦のアドレナリンが出ない人生なんて、つまらない。」

三浦選手のこの言葉は、不確実な時代に挑み続ける私たち経営者自身への、メッセージにもなりうるのではないでしょうか。

2026年、三浦選手のように、つまずいてもはい上がり、泥臭く挑戦し続けたいと思います。

 

野呂 泰史

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