夏休みの宿題・・・企業が求める人間は先にやる派!?

 皆さんこんにちは。NBC坂井です。

皆さんは子供のころ夏休みの宿題をいつやりましたか?

先にやる?それとも夏休みの終わりごろ焦ってやりましたか?

私はほとんどを夏休みが始まって数日で終わらせ、読書感想文が終わっていなくて最後の数日急いでやっていた記憶があります。

実はこの夏休みの取り組み方、いつやったかでその人の仕事の仕方が分かるのだそうです。調べてみると夏休みの宿題と残業時間の関連性について書かれた論文もありました。

 

 

 

■現在思考か未来思考か

この夏休みの宿題というのは期限のある仕事で、夏休みという決められた期間のなかで、宿題のような面倒な仕事をどのタイミングで負担するか、つまりは「現在の利益か将来の利益か」の選択です。

現在と未来という異なる時間のそれぞれの利益を天秤にかけ、どちらを選択するかという究極の選択です。「今遊んだら楽しい」という現在の利益と、「夏休みの終わりに苦しまないために」という将来の利益、どちらを選択することがより多くのメリットを得ることができるのか、現在思考か未来思考かがわかるわけです。

 

 

 

■どんなことに時間を費やしているか

皆さんは『7つの習慣』に登場する時間管理のマトリクスをご存じでしょうか?

そこでは、タスクの緊急度と重要度を以下の4つに分類しています。

①緊急で重要なこと

②緊急ではないが重要なこと

③緊急ではあるが重要でないこと

④緊急でなく重要でもないこと

この4つのうち、②緊急ではないが重要なことに最も時間を費やして取り組むことが、

将来ビジネスで大きな結果を出すとしています。

 

 これと夏休みの宿題を関連付けるとするならば、計画的に終わらせた人や、夏休み開始後さっさと終わらせた人は、時間を有効に使うことができるため、緊急ではないが重要なことを手掛けられる、ビジネスで結果を出せる人の可能性が高いということになります。

 

 一方、夏休みの最終日にまとめて宿題を終わらせた人は、期限があるタスク(宿題)を後回しにしてしまう傾向があります。もともと時間があり、「緊急ではないが重要なこと」だったタスクを「緊急で重要なこと」にしてしまうため、本人が大変な目に遭ってしまいますね。さらに夏休みの宿題を最終日にまとめて終わらせる人は、あれほど大変な思いをしたにもかかわらず、翌年また同じことを繰り返すことがあります。

 

 つまりこのタイプの人は、もともと物事の考え方に「物事を後回しにする癖」があり、悲しいかな、そのことに本人も気付いていないのです。気づかないということは自分の考え方に固執しているところがあり、周囲が見えていない可能性もあるので、環境の変化に取り残されていく可能性も潜んでいます。

 

会社の立場からすると、「時間の価値が分からず時間を大切にできない人」に仕事を任せるより、「時間の価値が分かり大切に活用できる人」に仕事を任せたいですよね。

 

 もし機会があれば、雑談の中で「夏休みの宿題をいつ終わらせたか?」と従業員の皆さんに尋ねてみてください。意外な人物から残念な答えが返ってきたり、やっぱりか・・・と思ってしまう人がいるかもしれませんね。

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