儲かる事業?

 赤字の会社の社長様から共通して受ける質問の一つに

「最近どんな業種が儲かっていますか?」というものがあります。

 

 私は、一貫して

「儲かっている業種は知りませんが、儲かっている会社なら知っています。」とお答えします。

確かに、今儲かっている業種・業態・業界というものも存在するでしょう。

 

しかし、業界全体として上向きの業種に該当する会社が全て儲かっているのかというと、ほとんどの場合がそうではありません。実際に儲けているのは、その業種・業態・業界ではなくその「会社そのもの」だからです。それは会社の底力と表現しても良いかもしれません。

では、会社の底力とは何か?ですが・・・

 

会社の底力とは「自社にしかない強みの追求」だと思います。

 

 具体的には・・・

 

⇒それが商品・製品・サービスを問わず独自のものを追求し、巨大な柱となっていること

つまり、あれこれ手出して軸がぶれないこと。そもそもうちって何の会社だったっけ?と思われるような会社の商品・製品・サービスは売れません・・・

 

⇒相手を選ばないこと

大手得意先を自社の強みと考えられている会社様も多いですが、大手との取引は商いこそ大きく見えますが、利益率が低かったり、仕事の質を求められて多大な人件費や労力を費やしたり、何よりもそこに依存してしまい、その得意先がなくなるとたちまちピンチになるという傾向が強く、多くの場合強みにならないことが多いようです。

 

⇒その商品・製品・サービスに社長も含め全従業員が惚れていること

  自社の人に愛されていない商品・製品・サービスが外で愛されるはずがありません。また、自社の商品等が好きな集団は「どうやったら売れるか」という考え方ではなく、「どうやったら知ってもらえるか?」、つまり自分が大好きなものをどうやって知ってもらうか?という発想になります。これで相手への伝わり方がかなり変わりますよね?前者は面と向かって「売りたい」と言われ、後者は「知ってほしい」と言われる訳ですから・・・

 

以上が、儲かっている会社の共通点ではないかと思います。

皆様の会社はどうでしょうか?この自社の強みは実は会社の資金にも大きく影響します・・・

 

がその話は別の機会に!

 

 

 

戎屋

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