新年に読んで欲しいおススメ

新年あけましておめでとうございます。

2022年も宜しくお願い致します。

 

皆さんお正月どのように過ごされたでしょうか?

私は美味しいおせちを食べ、箱根駅伝を見て、家族で近くの神社へ参拝に行き、と絵に描いたようなお正月を過ごしていました。ゆっくり英気を養った分、2022年も頑張っていこうと思います。

 

さて、是非皆さんに新年早々に読んで欲しいおススメの書籍があるのでご紹介します。

 

「永守流 経営とお金の原則」

言わずと知れた日本電産の創業者が、

50年、体当たりで会得した財務と資金繰りの本質を自ら語る! という大変興味深い書籍です。

 

特に、共感した部分を一部抜粋し紹介します。

 


 

緻密で揺るぎない財務の戦略、原則があってこそ、企業は成長できる。

 

会社というのは常に天国と地獄の境目にある、と私は考えている。

生き残るか、つぶれるか。そのどちらかである。そして、どんな会社もつぶれる可能性を内包していると考えておかなければならない。さらに言えば、放っておいてつぶれる会社はあっても、何もせず自動的に成長する会社はないのだ。

 

◆破綻した企業がなぜ失敗したかを考えてみよう。

・・・・共通するのはみな経営や財務の数字に弱かったということである。

 

◆あなたがすでに起業し、会社の経営者になっているなら、一度目を閉じて自社のバランスシートを思い浮かべてみてほしい。「現金がこれだけあり、売掛金がこれだけ、一方で借入金はこれくらい・・・」というように瞬時に数字が頭に浮かぶだろうか。「経理担当に聞かないと分からない」と言っているようでは経営者として失格である。

 

「最後にカギを握るのはキャッシュ(現金)」というのが財務の原則である。キャッシュが尽きるから企業はつぶれる。極端に言えば、どんなに多額の赤字を出していたとしても、キャッシュに余裕があるなら絶対つぶれない。

 

「回収は早く、支払いは遅く」これがキャッシュを重視した経営の基本だ。

 

◆ベンチャー企業の経営が成功するため重要なのは、人件費コストへの感覚を磨くことにあるように思う。その人がこれからどういった仕事をし、業績に貢献してくれるのか。その働きにふさわしい賃金がいくらか。そういった判断が的確にできない経営者は失敗する確率が高いといえるだろう。

 

赤字は罪であるー。私は社内外でこう公言してきた。多くの人が働き、金融機関にもお金を出してもらって事業を行う。株主もいる。それでありながら利益を出せずに、税金を払わないというのは許されないのである。

 

極端なことを言えば、経営者はキャッシュだけをしっかり見ておけばよい。キャッシュの動きを見ながらマイクロマネジメントをする。細かい事業単位ごとに管理をするわけだ。その仕組みを早いうちに構築することである。

 


 

皆さんいかがでしょうか。

これまで60社以上のM&Aを成功させ、世界の40数ヵ国・地域でビジネスを展開し、グループ従業員11万人を超え、連結売上高2021年度に1兆8000億円ものエクセレントカンパニーの創業者の言葉。永守会長の迫力・重み、説得力が伝わってきます。

 

これまで当社が提唱している「資金改善の考え方」とも多くの共通点があります。

是非、皆さん手に取ってお読みください。

 

2022年も、皆さんの会社にお金が増え、お金に困らない会社になることを祈念します。

 

 

 

 

 

野呂 泰史

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