「社長の参謀 経理を育てよう!」

皆さん、こんにちは

NBC資金を増やすコンサルティング㈱の櫻庭です。

 

41日から新年度を迎え、新たな環境でスタートをされた方も多いかと思いますが、コロナやウクライナ情勢による海外の食料価格の高騰、さらには日用品等の値上げなど企業や家計を取り巻く環境は厳しくなる一方です。

 

時代に合わせて柔軟に変化していくことが求められている昨今、企業が生き延び、成長していくには経理の力が不可欠です。

しかし、経営者が数字に弱く、経理業務の重要性についてもあまり理解していないケースが散見されます。

今回は会社のコントロールセンターである経理にスポットを当てた内容になります。

最後にチェックリストもありますので、どのぐらい当てはまるかチェックしてみてください。

 

 

・経理担当者を有効活用出来ているか?

会社のお金の流れや全体像が客観的に見られる経理担当者は、2つの意味で非常に価値の高い存在です。

第一に、お金は会社全体を循環する血液といえるものなので、すべての流れを理解できれば、経営実態そのものを把握することが可能です。

第二に、会社全体を一歩離れて俯瞰することができる立ち位置にあることです。

経営者と同じ目線で動くことができた場合、会社にとって心強い存在といえます。

経理の役割は効率的に数字を作り、効果的に数字を使うこと、これに付きます。

ところが、おそらくほとんどの経理担当者は、数字を作るところで精一杯で、数字ができたら仕事完了というのが現状です。特に従業員数が少ない会社の場合は、なおさらでしょう。

まとめた業績をどのように活用するか、ここが経理担当者を有効に活用出来ているかの違いです。

 

・経営者と経理担当者との関係構築

経営者の皆様は経営判断される場合、どのような指標が必要でしょうか。

経営判断はスピードが大切です。

そのためには経営者が意思決定をするために必要なデータを、経理担当者がすっと差し出せるような関係が理想です。

しかし実際のところ、上記のような関係構築は難しいでしょう。

なぜなら、経営者と経理担当者は見ている視点が違うケースが多いからです。

例えば、経営者的には大きな流れを見たいので「1050万円程度は誤差。早く情報が欲しい!」と思っていたとしても、経理担当者としては円単位で合わないと仕事として完成しないと考えるため「ちょっと集計に時間がかかります」とか「(時間がないから)そんな数字は作れません」と、突っぱねられることもあるかもしれません。

したがって理想の関係を築くためには、経営者の感覚と現場にいる経理担当者の感覚のすり合わせを行うことが必須となります。

時間は必要となりますが、経営層に対して、欲しい情報を出してくれる経理担当者がいるのは企業として本当に心強いです。

 

上記の点を確認するのはなかなか難しいため、下記のチェックリストに対してどの程度当てはまるか

是非ご確認ください。

以下のポイントが1つでも多く押さえられる経理担当者がいると、会社にとっては安心です。

 

・経理担当者の能力チェックリスト

□会計上の不明点や気になることを経理担当者に質問した際、すぐに明確な回答を返すことができる

□経営陣と会社の方針やビジョンを共有できている

□毎月決まった資料(試算表や推移表)で会計のチェックができている

□会社の重要な数値について定点観測(毎月同じ数値を追いかける)を行っている

□毎月、月初の1週間以内に前月の月次損益がわかっている

□毎月の数値の異常値について、経営陣と共有できており、同じように問題点を理解している

□適切な管理者がいて、マネジメントできている

□業務内容がマニュアル化できている

□経理担当者の仕事がブラックボックス化しないよう、担当者以外にも業務を理解している人がいる

□社内外に、迷った時に気軽に相談できる人が存在する

□会計システムについて深く理解し、各業務システムを連動して仕訳を取り込んでいる

□電子帳簿保存法を活用しペーパレス化に取り組んでいる

□未来の予定について、経営陣と経理担当者とで共有できている

□定期的に外部研修を受け、知識をアップデートしている

 

皆様、いかがでしたでしょうか。

チェックが着かない項目については、改めて社内でのご確認をお願い致します。

 

会社のコントロールセンターである経理は、会社の経営判断をする際に必ず必要となります。

数字に弱い経営者は、今までの経験で判断する「勘(カン)ピューター」をフル稼働しているかと思いますが

それでは企業としての生存は難しいでしょう。

 

 

・最後に

私たちNBCグループは税理士法人を母体としたコンサルティングファームです。

企業様の経理担当への教育や経理業務の見直し、会社全体のコンサルティングを全国で行っております。

弊社への相談をご希望の方は、下記のURLからお問い合わせください。

https://shikin-up.co.jp/

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

櫻庭

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