会計事務所を活用するための簡単な方法とは?

皆さんこんにちは。資金コンサルタントの細川です。

ここ東京では暖かい日が続き、桜の木の新緑がまぶしい今日この頃ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 

 

社長が会計事務所に求めていること

 

ところで、皆さんの会社は必ず税理士先生、会計事務所と顧問契約をされていると思いますが、コミュニケーションは円滑にできていますか。

 

「税務はしっかりやっていただけるが、経営面のアドバイスについては消極的」、「必要な資料を遣り取りするだけに終始している」、「担当者が毎月来社してくれるけれど、細かな数値の話はあまりしていない」…。

 

弊社にご相談をいただく社長からは、しばしばこのようなお話を聞きします。このことから、会計事務所が必ずしも社長の「もっと資金を増やしたい」という期待には応えられていない場面もあるようです。一方で、会計事務所としても「税務指導という契約上の義務」はちゃんと果たしているのかもしれません。結局、どちらが悪いという訳でもないのですが、社長にとってはいつまでたっても経営が楽にならない、という不幸な状況に陥ってしまっています。

 

そこで本日は、ちょっとした工夫で会計事務所とのコミュニケーションをより活発にし、会社の資金を増やしていくヒントをお伝えします。

 

 

資金を増やすための第一歩

 

ズバリ結論を言うと、「毎月、月次残高推移表を基に会話する」ことです。月次残高推移表というのは、損益計算書ならば単月ごとの実績を、貸借対照表ならば毎月月末時点での残高を期首から毎月並べた表になります。

 

 

 

月次残高推移表は、たいていの会計ソフトから出力することができます。多くの会計事務所は「試算表」を提供していますが、月次残高推移表が試算表と異なる点は、月ごとの数値の変化が分かりやすいことです。これらを毎月入手し、並べて見ていくことで様々な気づきを得ることができます。

 

 

月次残高推移表の活用方法

 

月次残高推移表の使い方は簡単です。前月入手したものと今月入手した最新のものを見比べるだけです。それを見続けていくと、例えば次のような光景が見えてきます。

 

①預金の残高が月を遡って変化している。

②在庫の残高が変わっていない

③営業経費の増減が激しい

 

これらの原因として考えられることは、

 

①毎月現預金の監査ができていない

②在庫の管理ができていない

③数か月分をまとめて清算している

 

などがあります。よって対策としては、

 

①毎月記帳する習慣をつける

②棚卸の方法や評価を見直す

③立替えした経費は翌月7日までに清算する

 

などのルールを設け実施することで、数値がブレにくい月次残高推移表が作成できます。数値がブレにくいということはつまり、決算の着地予測がより早い段階から立てやすくなるということです。そして予測精度が上がれば社長は安心できますし、対策も早く打てるのでより効果が発揮しやすくなりますね。

 

このように資金を増やす第一歩は、「数値を細かく見て管理する」ことからです。ちなみにNBCがおすすめする「瞬間くん」は、そのような数値の管理をより簡単にすることで、誰でも簡単に資金を増やすことができる仕組みです。

 

 

いかがだったでしょうか。今回ご紹介した方法は、ただ毎月月次残高推移表を見ているだけで、現顧問契約も変えず、互いの負担も増やさず、しかも社長が資金を増やすヒントを得られるので、コストパフォーマンスはとても高い方法になります。まずはゲームをする感覚で、どの数値がどのように変わったか、または変わっていないかチェックし、会計事務所とのコミュニケーションをより活性化させましょう。

 

 

以上、細川でした。

 

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