松下 幸之助~歴代最高の経営者
「松下幸之助」といえば、いわずと知れたパナソニックの創業者であり「経営の神様」とも称される偉大な経営者です。
学歴もない(小学校4年生で中退)、お金もない、健康でもない。
まさに「無い無い」尽くしからのスタートでした。
第二次世界大戦や世界恐慌等、数々の苦難や苦境を乗り越え一大企業に成長させてきた軌跡・考え方には大いに学ぶものがあります。
週刊ポストが、日本の企業や経営者を長年見続けてきたジャーナリスト、アナリスト、評論家、大学教授ら32人にアンケートを行ない、「歴代最高の経営者」は誰かをランキング形式で選んだところ、本田 宗一郎(ホンダ)や小倉 昌男(ヤマト運輸)といった著名な経営者をおさえ、松下幸之助が1位となっています。(出典:週刊ポスト2022年2月18・25日号)
松下幸之助の偉大さ。功績は一個人。一企業を超越し、様々な形で後世に大きな影響を残していることではないでしょうか。
家電製品を日本の庶民層に普及させたことは勿論、たとえば、日本人の生活スタイルに大きく影響を与えた「週休2日制度」や権限を委譲し、個々の責任に任せ、人を育てる仕組みとして、「事業部制」も日本企業として、いち早く取り入れました。
莫大な私財を有しながらも、豪邸や豪華なパーティーを好まず、社会貢献活動にも積極的で、浅草の浅草寺にある巨大提灯の復興や大阪駅前の陸橋の設置等、個人の寄付(寄贈)も数多く行いました。
自身が84歳の時に私財70億を投じ、日本の将来のリーダーを育成する目的で創設した「松下政経塾」は、今や多くの政治家を輩出し、社会にその影響を与え続けています。
自身の成功哲学を著書にまとめ広く普及させ、「素直な心」、「会社は社会の公器である」「ダム経営」等、人として、仕事として、経営者として成功するうえでの不変の法則ともいえる、言葉や考え方を数多く残しています。こうした考え方に影響をうけ、現在も経営に取り入れている企業家も数多く存在します。
私たちは、松下幸之助が死後30年以上経過していながら、今なお、さまざまな形でその恩恵を享受していることになります。
松下幸之助の功績は偉大であり、社会に与えてきた影響は「歴代最高の経営者」1位に相応しい実績を残しているといえるでしょう。
松下幸之助の考え方は普遍であり、コロナ禍で苦しむ今だからこそ、参考になる点が数多くあります。
9月に「秋の企業交流会」として、松下資料館に行かせていただきます。
https://matsushita-library.jp/
松下幸之助の生き方、考え方を学ぶ研修会となりますので、ぜひ皆さまご参加ください。