【1分ブログ】Z世代との関わり方研究
みなさん、こんにちは。
NBC釜田です。
今の旬な話題は全国高等学校野球選手権、つまり甲子園です。
福島県から上京している私にとって、
全都道府県が対抗戦で
地元・ふるさとで頑張っている球児の姿を見ると本当に元気をもらえるものです。
今年の福島県代表、聖光学院高等学校は、
残念ながら2回戦で宮城代表の仙台育英学園高等学校に敗北し、
甲子園を去ってしまいましたが、仙台育英須江監督の言葉はとても印象深く残りました。
昨年、初優勝を遂げた時のインタビュー「青春ってすごく密なので」は
あまりに有名になりましたが、今日のブログは須江監督に学ぶ、Z世代の関わり方について1分解説します。
◆全員に“同じ練習と機会”を与える
仙台育英野球部は73名もいるそう。
一般的なレギュラー中心の練習システムは部分的には効率がいいのですが、
チームとして士気が下がってしまう側面もあるそうです。
須江監督はひとり当たりの打席数を保障して部内リーグ戦をする、
定期的に体力測定をするなど、データで成績を残したら評価していくという、
手法を取り入れているそうです。
するとメンバー選考の基準が明確になり、
選手自ら現在地を確認して強化すべきポイントがわかるので、
練習にも主体的に取り組むようになったそうです。
生徒たちは未来を見ることで生き生きし、常に真剣勝負。
控え選手の保護者の方からは感謝され、チームの雰囲気も上向きになっていったそう。
◆過程に対して目を向けることが大事
選手や保護者の方などの身近な方とのコミュニケーションは細心の注意を計ります。
不信の元になる“後出し”にならないように先に方針を伝える、
自分が想像するよりもうひと言、丁寧にフォローするといったことを心がけているそう。
とにかく褒めるときは大勢の前で、叱るときは一対一で。
高校生ともなればプライドも意図もあり、
こちらがどんなに情熱をもって話しても、
本人の求めるスイッチが入っているときしか届かないもの。
「はい」と返事をしていても、3割伝わっていたらいいほうで、
「昨日も言ったよね」は通用しないと思っています。
大事なのは、過程に対して目を向けているか。
「失敗はしたけれど、途中のこの部分はすばらしかったよ」というように、
ピックアップして伝えるようにしているそうです。
自立の邪魔をせず選手の最大限のパフォーマンスを引き出すには、
自立の邪魔をしないこと。リーダーが出すぎて委縮したり、
「せねばならない」と義務感になったりしては力を発揮できない。
YouTubeなどでプロの技が学べるくらい情報があふれる時代に、
本当に何かを伝えたいなら、思考の交通整理をしてあげながら、
適切なタイミングを見極め、
ストレスにならない方法で伝えることを心がけているそうです。
◆幸福度の高い運営
須江監督は、幸福度のより高い運営を常に意識しているそうです。
フィジカルやスキルを上げていくためには、時として数万回の反復や厳しさが必要です。
「楽しい=ラク」ということではなく、
何に対しても誠実に向き合いつつ、努力には正当な評価がされて、
だれにも公平なチャンスがある。
終わったときには納得してやりきったなと真に思えるかどうかを、
追求していけるチーム作りを意識されているそうです。
選手に納得性の高いマネジメントをされている印象で、
会社組織にも非常の通じる部分が多くあります。
特に若手への関わり・アプローチに苦労している方には、
是非自社の社員との取り組みと、比較していただけたらと思います。
参考資料:仙台育英日本一からの招待 幸福度の高いチームづくり
須江 航氏