2024年の経営【重視するポイント】

あけましておめでとうございます。

NBCの野呂です。2024年もよろしくお願いします。

今年1年どのような年になるでしょうか。

経済紙などの予想報道を見ているとアメリカの利下げ、株価への影響、日本の金融政策の見直し、為替、政治リスクや気候変動など、さまざまな見通しがあるようです。

このあたりの予想は評論家の方々に譲るとして、長期的にみると我が国は厳しい未来が待っている可能性が高いことは間違いないようです。

2030年問題」という言葉をご存じでしょうか。

(参照サイト:https://www.scienceshift.jp/blog/2025matome

          日本社会の高齢化

~総人口の推計が11913万人であるのに対し、65歳以上の人口は3716万人(3分の1)に達する見込み~

          社会保障費負担の増大

~(財務省資料)75歳以上になると、1人当たりの医療費や要支援・要介護認定率は大幅に上昇。若い世代の社会保障負担が今よりさらに高くなる~

(参照サイト:https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia20220413/03.pdf

          医療・介護業界の問題

~医師や看護師、介護士などの不足が深刻化。地域医療の崩壊のみならず、国民全体の健康が脅かされることが懸念される~

          人手不足が深刻になり、経済成長の鈍化と地方の衰退

~パーソル総合研究所によると、2030年になると、人手は644万人不足する~

(参照サイト:https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/spe/roudou2030/

 

2030年というと、ずいぶん先に感じるかもしれませんが、わずか6年後に迎える未来です。人手不足という点では、経営者の皆さんは今でも感じていると思いますが、2030年の644万人という数字は、人口が多い全国の都道府県別ランキングでは上位にある千葉県(627万人)がすっぽり足りなくなるくらいのインパクトがあります。

 

(参照サイト:https://www.pref.chiba.lg.jp/toukei/toukeidata/joujuu/geppou/saishin/setai.html

こうしたことを考えると、どのような経営環境や経済環境だったとしても「DXによる生産性向上」はどの会社でも2024年のキーワードになるのではないでしょうか。

AIなど最新技術の活用やRPARobotic Process Automation)による業務の自動化、IoTの導入など、自動化や効率化に取り組んでいただきたいと思います。

 

DXによる生産性向上」の前に

リクルートワークス研究所が実施した「企業のムダ調査」によると

(参照サイト:https://www.works-i.com/research/works-report/item/forecast2040.pdf

経営者・役員向けアンケートの回答は、自社の業務のうち30%以上のムダを感じている割合が何と「27.4%」もあります。

DXによる生産性の向上(自動化・効率化)の前にそもそも削減する(見直し・やめる)ということも含めて、今後の人不足対策をとってほしいです。

 

2024年の経営【重視するポイント】

大きく変化するこの時代に経営者の差が明暗を分けます!

①数字を読むこと(いまの変化を見逃さない)。

②時代を読むこと(先をみる)。

③決断すること(自社の強みを生かす)。

この3つを重視し、2024年強い会社経営を実践してほしいと思います。


野呂 泰史

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