今だから実践したい!売上を下げて資金を増やす経営術

まだまだ先が見えないコロナ問題や緊急事態宣言による世の中の変化で、本当に多くの方が不安を抱えていると思います。日々のニュースを見ては憂鬱になって、「コロナ疲れ」を感じている方も多いのではないでしょうか。

 

特に社員を雇用している経営者の方々の不安や心労は図りきれません。

その不安や心労の最大の要因は「売上が下がった」ことではないでしょうか?

 

今まで、売上を目標に経営を続け、売上を伸ばすことが、企業の成長であり、お金を増やすことだと信じ、走り続けてきた経営者も多いはずです。「○年後までに〇億円!」と目標設定していたけど、今回の件で売上も減少し、目標を見失った方もいると思います。

 

会社経営にとって売上が減少してしまうという事はとても大きな影響を与えてしまいます。

 

そこで知っていただきたいのは「売上を下げて資金を増やす経営術」です。

弊社では「売上を下げて資金を30倍にする方法」という書籍を発刊しています。

 

 

今回は売上を下げる経営術のポイントを3つ、まとめたいと思います。

 

1、無駄なモノの徹底削減!お金が残る会社へ転換

→まず売上を下げる経営で最初に取り掛かるべき対策は「無駄な経費や支出」を徹底的に見直すことです。

 

例えば…

・電気代や通信費など毎年、見直しをしていますか?

・消耗品の購入は一番安い先から購入していますか?

・恩恵を受けていない会やサービスに会費を払っていませんか?

・意味のない接待交際費はありませんか?

 

売上を追い求めている時は、経費が増えて当然と思い、徹底的な経費削減や見直しなどしていないはずです。経費を削減することで損益分岐点売上高を下げて、売上が下がっても資金や利益が残る会社にしなければなりません。

 

2、入金と支払のバランスを改善!健全な資金繰りに転換

→お金が残らない会社の共通点は入金と支払のバランスが悪いという点です。

 売掛金や在庫、受取手形のような営業債権の入金サイトと、買掛金や未払金、支払手形などの営業債務の支払サイトのバランスが崩れているのです。

このバランスが崩れている中で売上を拡大するから、会社で立て替えなければならない期間が生まれ、借入金や目先の売上を作ることに振り回されてしまうのです。

 

 反対に売上を下げるという事は、会社で立替えなければならない期間は変わりませんが、立て替える金額は少なくなります。このような時世だからこそ、入金条件の遅い得意先や支払条件が早い取引先に交渉することも重要な経営判断です。

 

3、利益率の低い取引が、資金が残らない犯人。強みを伸ばす経営へ転換

→利益額ではなく、利益率を意識して経営をしていますか?

お金が残らない社長へ「利益率の低い先の取引を見直しましょう」と話すと、「でも、少なくても利益は出ていますよ」と言い、見直すことに消極的です。

 

儲けが少ないということは、それだけ手間が掛かっていたり、仕入に多額の資金が必要になったりと決してプラスな事だけではありません。

そのような取引に限って、要求が多かったり、納期が短かったり、融通が利かなかったりと多分にリスクを抱えています。

 

売上額や利益額だけで判断をするのではなく、利益率という視点で自社の強みを明らかにして、利益率の高い仕事を磨いていくことが重要です。

 

 

以上。3つのポイントでした。

 

コロナウイルスによる影響も必ず終息が訪れます。

その時に「売上を伸ばす」という経営判断は自身の首を絞める結果になり兼ねません。

 

今から、売上が下がっても資金が増える企業体質にして、不測の事態にも耐えうる会社を築いていきましょう。

 

 

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本当に厳しい局面を迎えている企業様は資金調達を優先し次に備えていただく事が重要です。詳しくは過去のブログを参照ください。

 

新型コロナウイルス対応の融資制度

https://shikin-up.co.jp/blog/information/687/

 

新型コロナウイルス対応の融資制度等(その2)

https://shikin-up.co.jp/blog/information/709/

 

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戸田

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