「ホワイトすぎて辞めたい」社員の訴えから考える
こんにちは、NBC資金を増やすコンサルティング株式会社 戸田です。
ブログをお読みいただきありがとうございます。
3月といえばホワイトデーですが、バレンタインデーにチョコやプレゼントをもらった方はお返しを何すれば良いか頭を悩ませる時期ですね。
さて今回のブログでは、“ホワイト”繋がりの耳の痛い話をご紹介します。
衝撃‼○○過ぎて退職される企業が続出⁉
先日、テレビ番組を見ていると「○○過ぎて退職してしまう人が続出‼」というテーマが取り上げられていました。
○○に何が当てはまるか分かりますか?
私が、いの一番に思い付いたのは「ブラック企業だから退職してしまう」でした。
でも、テレビ番組では「ブラック企業ではありません」と補足が入り、ついつい考え込んでしまいました。
正解は・・・「ホワイト過ぎて退職する人が続出している」でした!
え、ホワイト過ぎて退職するの?衝撃過ぎて、テレビ番組から目が離せなくなりました。
ホワイト過ぎる会社とは?
では、ホワイト過ぎる会社とはどのような会社なのでしょうか?
皆様の会社はいくつ当てはまりますか?
□ 残業はほとんどない
□ 仕事を任せられても先輩や周りがサポートしてくれる
□ メンタルケアなど凄く気に掛けてくれる
□ 給料もそこそこ貰える
□ ミスをしても勝手にフォローしてくれる
□ パワハラやセクハラがない
□ 叱られることがない
上記は一部ですが、とても働きやすい職場のように感じます。
ひと昔前では、「働き方改革」や「パワハラ、セクハラ」、「ワークライフバランス」などという言葉は一般的ではありませんでしたので、今では信じられないような労働環境に苦労された方もたくさんいらっしゃると思います。
しかし、そのような環境を改善しようと、多くの中小企業経営者や管理者は熱心に改革へ務め、上記のようなホワイト企業を創り上げたのだと思います。
ですが、蓋を開けてみると「ホワイト過ぎるからこの会社辞めるわ!」と退職者で出てしまう。
文句を言いたい事があっても、ぐっと堪えて我慢してきた経営者や管理者からすれば、まさに青天の霹靂といった状態ですね。
退職者が続出するホワイト企業の実態
上述したように先人の苦労を水の泡にするような事態となっていますが、では、なぜホワイト企業なのに退職してしまうのでしょうか?
実態としては、以下のようなケースがあるようです。
□ 仕事を任せられたけど…。
入社して間もなく、大切な仕事を任せてもらえたが…半分程度の仕事しかできなかった。
怒られると思ったが、「初めてだから仕方ないよ。次、頑張ろう!」とサポートしてくれた。その後も仕事を任せてもらえるが、完璧に仕事をこなさなくても、いつも上司がフォローしてくれる。
□ 残業したいけど…。
与えられた仕事だから残業してでも、一生懸命取り組みたいと思っても、先輩から「定時だから上がっていいよ」といつも定時に帰してくれようとする。残業代が欲しい訳じゃないので、残ってでも仕事をしようとすると「手伝うよ」と周りがフォローしてくれる。
とても気配りのできる社内風土のようですが、実際に働いている若手からすると、何故かモヤモヤする展開になっているようです。
ホワイト企業を退職する理由
脱・ブラック企業を目指して取り組んできた経営者も多いと思いますが、結果的にホワイト企業へ生まれ変わっても退職者が出てしまうようです。
その理由とは何なのでしょうか?
それは、ズバリ「成長実感」がないという事です。
上記のように働きやすい環境を作っても、結果的に成長している実感が湧かないので、この会社に私は必要なのか?と疑問を抱いてしまうのです。
仕事を任せられても終始フォローが入り、絶対に失敗しない仕組みの中では、自分でやり切った・成長したと思うのは難しいように感じます。
ミスをしても怒られないのであれば、責任を一切感じない訳ですから、次はミスしないようにしようと思う訳がありませんよね。
むしろ、ブラック企業だったとしても成長の実感があったからこそ、歯を食いしばって耐え抜いてこられた方も多いのかもしれませんね。
ぜひ、皆様も「成長している!」と胸を張られるような会社づくりを実践してみてください。