~PDCAは時代遅れ? 「OODAループ」が新しい回し方!~
皆さん、こんにちは。
NBC資金を増やすコンサルティング株式会社の宮本です。
今回のネタは「OODA(ウーダ)」です。
皆さん聞いたことはありますでしょうか。
実はPDCAの新たな改善手法と言われており、最近ではOODAを活用されている企業が増えているそうです。
PDCAはもはや時代遅れ?OODAという改善手法を今回は皆様にお伝え致します。
今回のテーマは3つ!
□PDCAとは?
□OODAとは?
□PDCAとOODAの違いは?
■PDCAサイクルとは!?
PDCAとは?
・Plan・・・計画
・Do・・・実行
・Check・・・評価
・Action・・・改善
これらの頭文字を取ったもので、
Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)のサイクルを
繰り返し行うことで、継続的な業務の改善を促す技法のことです。
まずは目標を設定と具体的なアクションプランを立て、実行し、計画通りにできているのかを評価し、分析を改善していく。
これがPDCAサイクルの流れになります。
このPDCAを導入することで目標や実行する内容が明確になり、課題や不足が明確になるなどのメリットはありますが、その反対に導入する上での失敗もございます。
例えばこんなことはありませんでしょうか。
「目標を設定する前に現状の分析や現状把握ができていない」
「とにかくがむしゃらに目標を追いかけるしかない」
「こんな感じで進めていけばいいと思う」
「改善点がわかっても改善に向けた計画が立てられない」
改善点が分かっても、改善に向けた行動が着実に実行されなければPDCAサイクルは途中で頓挫してしまいます。
PDCAのサイクルをうまく回す為には、途中で投げ出さず、目標に向かって実行と検証と再設定を何度も繰り返し行う高い志がないと失敗に繋がります。
そこで、PDCAに代わり概念として、ODCAが注目されているというわけです。
■ODCAループとは?
・Observe・・・観察=見る
⇒とにかく相手を観察すること。自らが立案した計画に固執せず、相手を観察することで相手の出方を窺います。意思決定者である自分が観察を行うことで、外部状況に関する「生きたデータ」の収集を可能にします。
・Orient・・・状況判断、方向づけ=分かる
⇒「今、現実に何が起きているのか」という現状把握、理解に意識を集中し、集めたデータの意味するものに深く思考をめぐらせます。そして、データの本質を理解し、それによって状況判断を行う。
・Decide・・・意思決定=決める
⇒価値判断の材料である情報をもとに意思決定を行うのです。本質を理解した現状や状況に対しての具体的な実行計画を決定します。
・Act・・・実行=動く
⇒最後は実行で、前のステップで決定した計画を実行に移します。そして、またObserve(観察)段階へ戻り、OODAのループを繰り返します。
OODAループは「みる」「わかる」「きめる」「うごく」の4つの頭文字をとった言葉でアメリカの空軍ジョン・ポイド大佐が提唱しました。この4つステップを通して、目標を達成するための思考法です。企業だけでなく社員も同じ考え方を持つことが必要です。
OODA(ウーダ)の大きな特徴として
・1度きりの実行ではなく、ループしながら調整機能を働かせ、何度も素早く繰り返す。
・何度も素早く繰り返す中で、相手を圧倒し、自分にとって優位な立場を獲得する。
■PDCAとOODAの違いは?
PDCAは、最初に立案した目標やアクションプランがスタート地点になります。それらは、数値的な指標を用いたり定量化できる基準を活用したりしているため、非常に具体的といえるでしょう。
一方、OODAは、観察と状況判断が最も重要視されます。OODAの提唱者はアメリカ空軍の大佐。自分の置かれている状況を瞬時に判断しなければ命を落とすことにもなりかねない、そんな緊迫した戦場から生まれた機動性重視のメソッドといえるのです。
□PDCA:プロセスを重視、数値的な裏付けや指標をもとに目の前の課題や中長期的な視点から企業を成功に導くメソッド
□OODA:現場適合性を重視、迅速な周囲の観察や迅速な判断、実行が常に求められる市場の動向や顧客ニーズに適合した対応ができる。
今の世の中は、テクノロジーの進歩によりビジネス環境が激しく変化したり、AIやSNSが急速に発達したりなど、常に時代は変化し続けています。毎日のように情報を収集し現状把握をし続けることが最も必要とされます。
OODAループは「自ら考え、動く個人を増やす」、つまりは自走する組織や企業を作るための手段として活用できます。市場などの状況を見て、とりあえず行動として促すため、ビジネス環境の変化が激しいとされる今の時代に合ったフレームワークといえるのではないでしょうか。
ぜひ自分の会社、社員に当てはまったやり方で改善のプランを立ててみてください。