~自己資金とは?~
我々がお客様にご質問させて頂く中の一つに、「御社の自己資金はいくらでしょうか?」という事を良くお聞きします。
そうするとほとんどのお客様がそもそも自己資金って何?や、手元の現預金残高は~円です、などという回答が返ってきます。
自己資金というものは、【現預金–借入金】で定義されます。
これは通常の財務指標や収益性分析の際に用いられている指標ではなく、弊社独自の考え方で定義しているものです。
PL(損益計算書)から経営をしている企業様では今月の売上がどうですとか、利益はこのくらいプラスになりそうだという、いわゆる「PL脳」で経営されている企業様が少なくありません。
しかし、このような経営を続けていても会社の経営が良くなっていくわけではありません。
実際、2017年度版中小企業白書では、2013年から2015年までの期間で休廃業・解散した企業のうち、黒字の企業で廃業した企業の割合は50.3%という数値が出ています。
つまり、【休廃業・解散した企業のうち、約半分は黒字企業であった】という事です。
もちろん、廃業に至った理由は様々でしょうが、「売上や利益は出ているのに、なぜかお金が無い」という企業様・経営者の方を良く現場では目の当たりにします。
その時に重要なのが、先に述べた「自己資金」という指標なのです。
この数値がプラスであれば実質無借金経営が可能といえます。
もちろん、即時に借入返済をしてしまうと手元資金が手薄になってしまう為即断はできませんが、我々が会社経営のご支援で特に重要視しているのが、「自己資金が増えているのか?減っているのか?」という事です。
これは、ある期間から考えて、1ヶ月、2ヶ月、…1年間と、期間を定めながら自己資金の推移を確認していく事で自己資金の増減と言うものがみえてくるようになります。
そして何より重要なのが、この【自己資金の増減要因は何なのか?】という事です。
その点についてはまた次回以降で詳細をお伝えさせて頂きます。
(気になられる方はNBC資金を増やすコンサルティング㈱へご連絡下さい!)
まずは御社の【自己資金はいくらなのか?】、そして【自己資金は(一定期間を比較して)増えているのか?減っているのか?】を調べてみてはいかがでしょうか?
経営をより良くしていく為に必要な指標は、自己資本比率や売上高増加率などの指標ではなく、【自己資金の増減額】だという事をご理解下されば、御社の経営改善の糸口は必ず見えてくるはずです。