日本のクリスマス、実は企業努力の賜物
こんにちは。
NBC坂井です。
最近街を歩いているとクリスマスカラー一色。
イルミネーションや、赤や緑のクリスマスカラー、クリスマスソングで溢れています。
今日はそんなクリスマスにまつわるお話をしたいと思います。
今日はそんなクリスマスにまつわるお話をしたいと思います。
クリスマスは恋人と過ごす、友達とクリスマスパーティー、ケーキやフライドチキンを食べる、
サンタクロースは赤い服を着た髭の長いおじいさん、これってどうして?
ちょっとひねくれている私は、毎年そんなことを考えてしまいます。
これらのイメージは、実は企業戦略によるものなのです。
クリスマスは皆さんご存じの通り、イエス=キリストの誕生日です。
ですから日本のクリスマスは欧米諸国と比べて、
宗教色が薄いものになっています。
例えばクリスマスにケーキを食べる習慣は日本だけですし、よく見かけるのはイチゴがのったケーキです。
ケーキを食べるようになったのは、某洋菓子店の企業戦略ともいわれていますし、
1960年代日本では冷蔵庫が普及するようになり、
生クリームの保存が比較的簡単にできるようになりました。
またそのころからイチゴのハウス栽培も始まり、冬でもイチゴが収穫できるようになったことで、
イチゴのショートケーキがクリスマスの定番になっていったのだそうです。
見た目も紅白で、めでたいことには紅白という日本人の感覚と、
サンタクロースの衣装にもピッタリはまったことも要因なのでしょうか・・・
今では当たり前の光景も、過去の企業戦略が作り出したものだったのですね。
ちなみに以前、イチゴはどの季節のくだものなのか、都会のこどもに質問したことがあります。
この質問に対して、ほとんどのこどもが「冬!!」と答えました。
びっくりですね・・・。
私も冬が旬なのかな?と自分を疑ってしまいました。
それからクリスマスで連想するのは、サンタクロースですね。
実はサンタクロースのモデルとなった人物は、聖ニコラウスという人物だそうです。
調べてみるとそんなに髭も長くないし、太ってもいない。
これには諸説あるようですが、
19世紀ごろに髭の長い太ったおじいさんとして描かれるようになってから、
その後某飲料メーカーが広告として採用し、その後あのイメージが定着したのだそうです。
もともと冷たいシュワっとした飲み物は夏のイメージが強いですから、
1年間を通して安定的に売り上げたいと考えたときに、
このイメージ戦略はぴったりだったのかもしれませんね。
こうやって調べてみると私たちの消費行動やイベントに対するイメージは、
企業努力のたまものであることが分かります。
もともとはなかった習慣が、定着し、それが当たり前になっていくという事を考えると、
いかにイメージ戦略が重要のなかを痛感します。
皆さんの自社のイメージ戦略はいかがでしょうか?
この機会に成功している事例を調べてみるのもおもしろいかもしれないですね。