借入金の利息はどのぐらい支払っている?
NBC資金を増やすコンサルティング株式会社 戸田 です。
いつもブログをお読みいただきありがとうございます。
今回は「借入金の支払利息」についてまとめてみました。
意外と見ていない支払利息
経営者の多くは、毎月税理士事務所や経理から月次試算表を出してもらい、自社の数字を確認していると思います。
では、どこの数字を意識していますか?
売上高…? 人件費…? 経費…? 営業利益…?
きっと、漏れなく上記の数字はチェックしていますよね。
計画より売上が順調に推移しているのか、利益がしっかりと出ているのか、目を光らせていると思います。
「先月の売上高はいくらでしたか」と聞かれたら答えられる経営者が多いでしょう。
しかし、「先月の支払利息はいくらですか」と聞かれると、ほとんどの経営者が答えられません。
そもそも、試算表のどこを見たら、借入金の支払利息が確認できるのか分からない方もいるでしょう。それぐらい意識していない方が多いのです。
経費の中で最も無駄なコストと認識しよう
借入金には支払利息が付きものです。
例えば、1億円の借入金の場合、利息1%で融資を受けたら年間100万円の支払利息が発生します。
返済を進めながら、借り入れを繰り返し、そのような状態を10年間続けたら、1000万円の利息を支払うことになります。
とても大きな金額ですが、銀行に支払利息を1000万円支払っても、何か特典がある訳でもありませんし、優待制度がある訳でもありません。
しかし、経営者の多くが、せっせと借入金を増やし、一生懸命、銀行に支払利息を納めているのです。
もはや、銀行のために働いていると言っても過言ではない会社を、私はたくさん見てきました。
なぜ、借入金が減らないのか?
きっと、こんな風に思ったことのある経営者がたくさんいると思います。
利益が出れば、税金を払わなければならない。
少しでも利益を圧縮しようと節税対策や経費を使う。
一生懸命、借入金を返済すると手元の資金繰りが苦しくなり、また借入金に頼る。
そもそも、手元の現預金を減らさずに借入金を返済するには、税引き後の利益から返済原資を生み出す必要があります。
この事を理解せずに、闇雲に売上や利益を追い求めても、一向に借入金は減りません。
資金繰りを健全にするために借入金を減らす
これまでは資金繰りのために借入金に頼っていたと思います。
特にこの数年はコロナ禍という未曽有の状況でしたので、必要以上に借入金を増やした会社も多いでしょう。
しかし、一度増えた借入金はそう簡単には減りません。
手許にお金があれば、使ってしまうというのが経営者の性です。
コロナも5類に引き下がり、3年ぶりに規制のないゴールデンウイークを迎えました。
ぜひ、今一度、借入金を返済し、自己資金で舵取りする経営を目指しましょう。
以 上