~企業経営における経理の重要性~

今回は企業経営における経理の重要性をお話させて頂きます。

皆様の会社の経理はどのような役割でどのような存在でしょうか?

・小口の管理や経費精算などをしている、締め切りに厳しい

・月の大半を暇そうにしていて正直何をしているか良く分からない

・会社の業績について説明をしてくれる社長の参謀のような存在

・・・といったように、経理一つにとっても様々なイメージがあると思います。

しかし、大方のイメージは上にあげた3つの内上の2つなのではないでしょうか?

実は我々のご支援させて頂くお客様も当初はそのような役割の経理となってしまっている事がよくあります。どうしても社内の力関係でみてみると営業マンが強く、経理総務は弱い立場になってしまっており、中々強く発言が出来ないという事が多々あります。

ただ、我々が数多くのお客様と接してきた中で確実に言える事は、

【企業経営にとって経理機能は非常に重要】だという事です。

なぜなら、経理は唯一社内で数字にまつわるほぼ全ての部分を把握出来、かつ社長にその数字を迅速に提供する役割を持っているからです。企業規模が大きくなればなるほどその役割は重要さを増してきます。中小企業の社長は仕事を作り、売上を上げ、利益を残すために動き回られていることが大半です。そこで数字の管理をするのも社長となると相当大変ですし、そこまでの労力を社長にかけてしまうのは効率が悪すぎます。

そこで、経理機能を強化し、社長にいち早く数字を提供出来るように仕組み作りも含め体制を整えていくことが経理の大きな役割となります。

我々が推進している「資金改善」は数字という現状認識が出来るものがあって初めて改善対策が打てます。その根拠となる数字自体があいまいで遅ければ何も手が打てません。

我々がご支援させて頂く企業様で経理機能が弱い会社様があった場合はまず経理機能の強化から着手していきます。それを我々は「経理事務改善」と呼んでいます。

「経理事務改善」を実施し、経理機能を強化し「資金改善」に繋げていくというのは我々がご支援させて頂く王道パターンの一つです。

今回はその「経理事務改善」の実際のステップと活用資料の一部を少しご紹介したいと思います。

 

【ステップ】

   
①業務の棚卸を実施する

   
②業務プロセス・業務フローを確認、修正する

   
③新たな経理の役割を目標設定し、期間を定めて行動していく

 

 

【活用資料】

①業務の棚卸を実施する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上記はある企業様で実際に作成した経理業務リストです。

この企業様では下記をテーマに経理事務改善を実施していきました。

テーマ①「数字を早期に出せる体制作り」

テーマ②「ベテラン・新人など誰であっても経理業務が実施出来る体制」

そのテーマを遂行していく為に業務名、時間、ランク、業務形態、実施時期、現担当者、引継者、引継期間をヒアリングしていきました。

 

 

②業務プロセス・業務フローを確認、修正する

業務プロセスやフローを確認していく中で重複している事や本当は必要ではない事も長年の会社の流れで仕方なく実施している、という事もよくあります。そういった部分を徹底的に見直していきます。下記データにある通り、この企業様では経理業務の必要総時間数が計413時間であり、経理4名で単純計算すると640時間使えるという事で200時間以上も無駄な時間があるという事が業務の棚卸で判明しました。そこで思い切って経理1名を人員不足が起きていた他部署に移ってもらう事を提案し、また経理をベテランから新人へ引き継いでいく事も決定しました。

 

③新たな経理の役割を目標設定し、期間を定めて行動していく

しかし、ただ引継者や引継期間を定めても上手く行きません。経理の役割をしっかり全う出来るように下記のような「経理スキルマップ」を作成し、段階を踏んでいきながら新人経理を育てていきます。スキルマップのポイントは新人を如何にやる気にさせるかです。

自分自身で成長している、次の段階へ進んでいっていると思ってもらう事が重要です。

その為に適切な段階を見極めたスキルマップの作成をしていきます。

後は進捗を確認し、経理機能として必要な知識やアドバイスを適宜入れさせて頂きながら

「経理事務改善」を進めていきます。

最終的にこちらの企業様では業務の見直しにより経理人員の適正化、ベテラン経理から新人経理への引継ぎをしっかりと実施していく事が出来ました。

テーマ①、②を遂行しつつ、冒頭にあったような経理が「会社の業績について説明をしてくれる社長の参謀のような存在」になった例の一つです。

 

是非、皆様の会社でも経理機能はどうか?役割を全う出来ているか?という観点から見て頂き、一つでもご参考になれば幸いです。

 

 

鈴木

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