「伝わる」「使える」SWOT分析とクロスSWOTの方法とは?

 

こんにちは。資金コンサルの細川です。

早いもので今年も残りわずかですね。ここ東京もぐっと冷え込んできましたが、皆様の会社の「懐」は今年どの程度温まりましたか。

 

 

「次こそは自己資金を増やすぞ!」と決意を固めて、来年の行動計画を練っている社長様もいらっしゃると思います。また、第9回目の公募が決まった事業再構築補助金を活用し、新たな領域に挑戦しようと考えている会社様も多くいらっしゃるようです。

 

そこで本日は、経営戦略策定に使われる「SWOT分析」と「クロスSWOT」について解説します。特に、単なる方法論の紹介だけでなく、NBCが自社やお客様の事業再構築補助金の採択でも活用した「伝わる」「使える」コツを重点的にお伝えします。

 

あらためて「SWOT分析」と「クロスSWOT」とは

 

SWOT分析とは、内部環境である「強み(Strength)」と「弱み(Weakness)」、及び外部環境である「機会(Opportunity)」と「脅威(Threat)」を分析抽出するフレームワーク(考え方の型)です。またクロスSWOTとは、SWOT分析で抽出した外部環境と内部環境をそれぞれ掛け合わせて、会社の戦略や方向性を決めるために使うフレームワークです。

 

一般的には次のような表を使って分析、策定を行います。

 

 

例えばSWOT分析で、「高い製造技術を有す」という内部環境としての強みと、「高機能な製品の需要が高まっている」という外部環境としての機会が抽出されれば、両者を掛け合わせて「自社の有する高い技術力を活用し、高付加価値製品の開発販売を行う」というSO戦略が、クロスSWOTの結果となります。

 

クロスSWOTのコツ

 

結論から言うと、

 

①「S」と「O」をより多く抽出し活用する

②事実としてのSWOTに独自の解釈を加える

③クロスSWOTで活用するSWOTのみ提示する

 

になります。

 

まず、SWOT分析でよくある失敗は、SWOTの各要素をそれぞれ同じくらいの分量で抽出し活用してしまうことです。戦略としての成功確率が最も高いのはSO戦略ですから、当然「強み」と「機会」に対する環境分析を多くすべきなのですが、上記のような「田」型の表に合わせて各要素を均等に列挙し、その他の戦略もしっかり立案してしまうことが多く見受けられます。SO戦略以外への経営資源の投入は徒労に終わりかねません。

 

このような失敗を回避するには、「弱み」と「脅威」に抽出した要素を「強み」と「機会」に転換する独自の解釈を行うことです。

 

例えば、「少子高齢化が進んでいる」という外部環境を「脅威」として「分類」するのではなく、「機会」として「分析」する方法です。「少子高齢化」と聞くと、一般的に「若者人口が減少するので市場が縮小する」とネガティブな解釈がされますが、裏を返せば「父母や祖父母が子供一人当たりにかける教育費用が上昇するため、客単価を向上させやすい」「高齢者人口が増えるため、シニア向けの需要が増加する」と解釈し、「機会」と捉えることができます。

 

また、SWOT分析で抽出した各要素を戦略立案には使っていないのに、そのままクロスSWOTに記載している失敗もしばしば見受けられます。SWOT分析を行った当事者としては、しっかり分析したことを伝えたいのかもしれませんが、クロスSWOTを読み取って戦略を実施する側から見ると、活用しない環境分析はどのように戦略に落とし込まれているのか分かりにくく混乱する原因になりかねません最終的にクロスSWOTで活用されなかった要素については、潔く削るほうが、それぞれの戦略がより引き立って見え説得力が増します。

 

いかがでしたでしょうか。本日お伝えした内容を是非活用していただき、皆さんの会社のより成功確率が高く資金が増える将来像を描いてみてください。

 

以上、細川でした。

 

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