中小企業とITを考える

いつも本ブログを閲覧頂きありがとうございます。

NBC資金を増やすコンサルティング株式会社の望月です。

 

普段はシステムエンジニアとして、弊社在籍のコンサルタントのシステム面のサポートを行っております。

今回は、ITに身を置く立場から、ITと中小企業におけるITの利活用という観点でお話いたします。

 

 

ITという言葉

みなさんは「IT」と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。

昨今世間を賑わせているAIも「IT」ですし、世間一般で広く使われているエクセルや会計ソフトなども「IT」です。

皆様が今お持ちのスマートフォンも「IT」技術の結晶ともいえますし、こうしてブログを配信することができることも「IT」の力によるものです。

振り返ってみると、私達の周りにはITがあふれています。

まさに生活に密着、何でもできる魔法の杖です。

1990年代に「IT」という概念が生まれ、第3次産業革命といわれたIT革命が起こってから、約20年。

私達の想像している以上にITは生活に浸透しており、最早ITなくして私達の生活は成り立たないといっても過言ではありません。

 

そんな私達の生活を便利にしてくれている技術ですが、

いったい企業活動にはどれだけ寄与しているのでしょうか。

本日は中小企業庁が発行している「中小企業白書」から紐解いてみたいと思います。

 

規模別にみるIT導入状況

ここでは、事業規模別にITの導入状況と、導入による満足度について見ていきたいと思います。

以下の図、第2-4-8図をご覧ください。

(この表の見方

・トップ層=IT導入により期待した効果が得られている企業

・ミドル層=IT導入によりある程度効果を得られている企業

・ボトム層=ITを活用できていない企業)

この図をみると、平均すると6割の企業は何らかの形でITを導入し活用しているとのことです。

一方で、中小企業の4割がITを活用できていないと回答していることがわかります。

また、期待した効果が得られている企業も全体の1割強程度であり、

まだまだ改善の余地がありそうです。

 

ITの導入・利用における壁

では、何が壁となって、IT導入がスムーズにいかないのでしょうか。

2-4-11図「ITの導入・利用を進めようとする際の課題」をご覧ください。

この図によりますと、「コストが負担できない」、「導入の効果が分からない」という回答が3割に上っており、

IT導入における大きな課題となっていることが分かるかと思います。

 

経営においても、投資とコストのバランスや、目的が明確化は非常に大事な観点となりますが、

IT導入においてもそれは同じです。

AIを導入すれば解決」「とりあえず○○○というソフトやサービスを使ってみよう」と漠然としたスタートを切ってしまうと、

上記の調査の3割の層のように、残念ながらあまり効果の得られない結果になってしまうかもしれません。

しかしながら、どう業務を変えるのか、その指標をどう測るのか方針を明確にした上でITを導入すれば、

ITは魔法の杖になれるかもしれません。

 

(出典:IT 利活用による労働生産性の向上中小企業庁経済産業省)

https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/H30/PDF/chusho/04Hakusyo_part2_chap4_web.pdf

 

 

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望月

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