幸せになるために必要なたった一つのこと

皆さんこんにちは。資金コンサルタントの細川です。皆さんいかがお過ごしでしょうか。今年は年初から悲しいニュースが続いてしまいました。お亡くなりになった方々のご冥福をお祈りいたします。

 

このような中、不安が膨らんでいる方もいらっしゃるかもしれません。そこで今回は、経営の究極の目的でもある「幸せ」とは何かについて考えたいと思います。

 

 

幸せとは何か

 

皆さんは「幸せ」と聞くと、どのようなイメージを持ちますか。「家庭が円満である」「仕事が順調だ」「お腹いっぱいに好きなものを食べられる」など、人によって様々なことが思い浮かびますね。また、「お金に困っていない」という状態一つをとっても、いくらあれば困らないかという基準も人によりけりです。さらに、つらい状況の中であっても笑顔を絶やさず、不幸であると感じさせないような人もいます。これらから、幸せとは一人一人異なり、絶対的なものは無いように思えます。

 

一方で幸せな状況にあると捉えている本人は、自身が置かれている環境や出来事に対して「感謝」していることは共通します。つまり、それらは当り前ではなく「有難い」ことであると「謙虚」に受け止めているのです。確かに、自身に降りかかるあらゆることが「希少なこと」だと捉えることができれば、幸せの基準がかなり下がり、感謝することが多くなりますね。結果、本人の幸せ度はより高まりそうです。

 

ここから、幸せとは実は他人が与えるものではなく本人自身が決めるものであるというのが言えそうです。また感謝=「有難う」の反対語が「当たり前」=傲慢であることを考えると、本人自身が謙虚になることが幸せになるための前提条件となります。

 

謙虚になるために必要なことは

 

それでは、謙虚になるためにはどうすればいいでしょうか。もちろん、あらゆる状況や出来事に対して「ありがとう」と感謝を伝えることも一つの手段ですが、いきなり自分の幸せ基準を下げるのは簡単ではありません。

 

そこで、謙虚になるために最も効果的な方法としてお薦めなのが掃除です。なぜならば汚れている場所に手を付けるというのは、見栄やメンツ、高いプライドなどがあると簡単にできないことだからです。つまり「掃除なんて面倒だなあ」「誰かが代わりにやってくれるだろう」「私が汚したわけじゃないから関係ない」という「当事者意識」が低い状態である限り謙虚にはなり切れず、謙虚になれなければ感謝もできないことになります。逆に、汚れがひどく手間や時間がかかる公共の場所を掃除すればするほど、一層謙虚になり自然と感謝をすることができるようになります。一時期、トイレを素手で掃除するという研修が話題になりましたが、実は最も手っ取り早く幸せになる掃除方法なのかもしれませんね。

このように、掃除には単に「きれいにする」という機能的な目的だけではなく、「謙虚になることで自分自身が幸せになれる」という心理的な効果も期待できるものなのです。そして掃除はいつでもどこでも誰でもできるものですから、実は幸せのハードルは普段我々が考えているよりもずっと低いとも言えます。

 

謙虚になれることの探し方

 

謙虚になれば感謝でき、一層幸せになるのですから、掃除以外の謙虚になる方法も探してみましょう。謙虚を見つけるコツは、反対語の傲慢やその類義語である「自惚れ、驕り、高ぶり」などの言葉を否定するものは何かを考えると見つけやすいです。

 

例えば、世間を騒がせるニュースについてはどうでしょうか。「悪いことをした人はけしからん」と、みんなに迎合した意見を言うのはたやすいですが、それはものごとの一面しか見ようとしない「驕り」なのかもしれません。また、簡単には乗り越えられない困難に直面した際はどうでしょう。「独力で最善を尽くしてやりぬくこと」は美しく見えますが、それは仲間を信用せず頼らないという「自惚れ」かもしれません。

 

裏を返せば、「異なる意見を尊重する」「本人の立場になってみる」「他人に任せる」などが、謙虚になる方法になりますね。

 

有難いことに恵まれていることに気づく

そもそも我々が生まれてきたのも、今この瞬間生きていることも、もっと言えば我々が生かされているこの宇宙や自然も、物理、化学、数学的な確率から考えてればあり得ないほど奇跡的なことなのです。父と母が出会うきっかけが無ければ、他人が維持し供給するインフラがなければ、自然法則を決める物理の定理が少しでもズレていれば、我々は存在しえないのです。そう考えていると、実は幸せは極々日常的にありふれており、それに気づけたかどうかが、幸せかどうかを決定しているといっても過言ではないですね。

 

今日みなさんは、どのようなことに謙虚になり感謝しますか。

 

以上、細川でした。